グラトリ 難易度★★★★☆ 【ノーリー540(ファイブ)】 板の力を引き出す大技
グラトリの大技540(ファイブ)。
動きが派手であり周囲の目を引くことは間違いない。
派手なだけに中途半端にやってしまってはオシャレさもなく
悪い意味で目立ってしまう。
ビタ着で決められるようになるまで練習が必要だ。
このレベルまでくると板の性能も大きく影響する。
反発が弱い板だと苦しくなってくる。
ミドルフレックスで反発を感じられる板がおすすめだ。
ここでは技のやり方を2通り紹介する。
やりやすいやり方を選んでトライしてほしい。
雪面の状態によってもやりやすさが違うので慣れてきたら
使い分けてほしい。
[技のフロー①]
特徴:ノーズを突き刺さずに上半身の先行動作で回す。
メリット:雪面の状態によらず成功する。回転が早い。
デメリット:高さがでない。
1.ターンをしながら重心を落とす。
このとき体は回転と逆方向に30°ほどひねる。
2.上半身を素早く90°~150°先行させる。体重は足のかかとに乗せる。
下半身は回転しないようキープする。
3.肩が150°回り、目線が板のノーズ部(前足のかかとから10cm先くらい)
にたどりついた時、そのポイントを狙ってノーズを弾く。
弾くときの感覚はふわっと雪面を押してあげるイメージ。
雪の状態がよければ強く弾いてもよい。
4.目線をキープし、体を維持する。
5.両足で着地する。
[技のポイント]
上半身の勢いで回転を作り、ノーズのはじきで高さを出す
やり方。板を弾くタイミングがポイント。
[技のフロー②]
特徴:後ろ足を蹴りだすことで回転を作る。上半身は先行させない。
メリット:低速(緩斜面)でも540°回せる。高さが出る。
デメリット:ノーズを雪に突き刺すため雪が柔らかすぎたり硬すぎたりすると
成功率が下がる。
1.ターンをしながら重心を落とす。
2.板のノーズ部(前足の10cm先くらい)を軸にして
後ろ足を蹴りだす。
3.蹴りだすと同時に板のノーズ部(前足のかかとから10cm先くらい)の
ポイントを意識し跳ね上がる。
4.目線をキープし、体を維持する。
5.両足で着地する。
[技のポイント]
サッカーのフリーキックの如く、もしくはローキックをするかの如く後ろ足
を蹴りだし、その回転を利用するやり方。上半身は上に跳ねる動作をし、高さを
作り出す。