【スノーボート】グラトリのすすめ ~おすすめの板・ビンディング・ブーツ~

グラトリ好きに向けた板の紹介。ボードの進化は目覚ましく、デザインだけで決めてしまうのはもったいない。本ブログでは特に板の性能が影響するグラトリ向けに、ボード・ビンディング・ブーツの特徴や最適な組合せを気ままに紹介する。

【ランキング】グラトリ初心者・中級者におすすめの板 2019-2020

グラトリ上達に板選びは欠かせない。特にグラトリをこれから始めようとする初心者が間違った板を選んでしまうとまったくグラトリの楽しみを感じることなくあきらめることになってしまう。

板をうまく使えた時の浮遊感やプレスが決まった時のバランス感覚といったグラトリ特有の楽しさをぜひ味わってもらうためには板選びが重要だが、板は見た目だけでなく、形状、柔らかさ、重さ、内臓されているカーボンシートの配置、ソールの滑走性など多くの機能の組み合わせで性能が決まっている。しかし機能を全て理解し、自分のスタイルに合ったボードを探すのはなかなか難しい。板の特徴をしっかり理解して、自分のスタイルに合った板を探してもらいたい。

グラトリの基本は板を使うこと、すなわち板を曲げてその反発を利用することだ。

たいていの場合、ボードを始めるときはフリーランがしやすいように硬い板をおすすめされる。しかしグラトリは板のしなりを使うので、まったく曲がらない硬い板ではそもそもトリックはできない。板をそらせるには加重のバランスを変える必要があるが、慣れていなければバランスをくずした状態で体制をキープすることは難しい。

よって、初心者がグラトリを始める時、また速く上達したい場合、よく曲がる柔らかい板を選ぶのが最大のポイントだ。その上で、さらに反発がありオーリーのしやすい板、ロッカー(もしくはダブルキャンバー)形状でプレスがしやすい板を選択すればよいのである。

以下に初心者・中級者がいち早く成長するのに特におすすめの板を紹介する。少なくともノーリー5(540)くらいまでのトリックはできる性能は保証する(ちゃんと試しています)ので、ぜひ試してほしい。

 

1位【2019-2020 011Artistic ゼロワンワンアーティスティック Double Spin ダブルスピン】

011のグラトリ向け定番モデル。変わらずのクセのないしなやかさがDOUBLEの代名詞だ。ソフトなフレックス&トーションバランスでスタイルを出しやすく、この板でできないトリックはないだろう。

スピンにより特化したモデルで、今年はコンベックス形状(ソールの船底形状)がより強化されさらにスピン時の引っ掛かりが低減された。強めのダブルキャンバー形状は、プレスを容易にしスタイルを出すだけでなく、足元のポップ感を強くし軽く推しただけでポンっと跳ね返ってくる軽快な感覚を感じさせてくれる。

011の板はカーボンの向きを調整するなどの工夫で特にトーションが柔らかい作りとなっている。グラトリの成長を早めてくれるのはもちろんのこと、高速スピントリックなどワンランク上の技を習得したい中上級ライダーにも十分おすすめできる万能な板だ。

 

■2019-2020モデル


 

2位【2019-2020 RICE28 ライス28 GTS ジーティーエス】

国内ブランドのRice28。Rice28のど定番モデルであるRT7をさらに柔らかくしグラトリに特化させた、その名もGTS(Ground Trick Style)。癖がなくランもグラトリも何でもこなせる板であり、初心者の頃出会っていたらどれほど成長が早かっただろうと思わせる素晴らしい板だ。

グラトリを始めたボーダーにはもちろんだが、中上級者がのってもその性能に驚くほど。試乗したときに感動する板は本当に数えるほどしかない。

軽量かつソフトフレックスにもかかわらず反発があるのは、去年から採用しているG.D.R(G-Dobule Ribbon)と呼ばれる反発材をノーズとテールに入れているため。ウッドコアの硬さを部分部分で変えており、プレスは簡単にできるのにクイックなレスポンスが返ってくる、本来トレードオフの性能が両立された高性能な板である。

試乗会でも常に評価が高く決断が遅れると一年待ちになるので注意したい。

 

■2019-2020モデル

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

19-20 RICE28/ライス GTS グラトリ メンズ 板 スノーボード 予約商品 2020
価格:87110円(税込、送料無料) (2019/11/9時点)

楽天で購入

 

3位【2019-2020 November ノベンバー D Four ディーフォー】

Novemberのラインナップのうち最も柔らかいフレックスを持ち、それでいて反発とフリーランの性能を捨てないキャンバー形状を一貫して実現してきた伝統ある板がこのD Fourだ。

キャンバー形状であることでこれからフリーランも含めグラトリを基礎から学びたい初中級者から、ソフトフレックス好きの中上級者までこの板がベストな選択肢になるケースは多いだろう。ロッカーに物足りなさを感じてキャンバーに戻る、なんて時にもD Fourはうってつけだ。

D Fourにのみ採用されているグラスファイバー製の反発素材は、カーボンほど張りがなくしなやかでかつ反発を高めてくれる。それによりソフトフレックスかつ高反発の性能により技と技の間に板をキープしつつ、高回転系のトリックに持っていくことが可能となっておりトリックの幅を広げることができる。板のノーズとテールの中央にカーボンを1本入れることでトーションを残しつつさらに反発を持たせた。個人的にはこのカーボンの入れ方が一番気に入っている。

とにかく人気の板であるため、早めに手に入れたほうがよい。

 

■2019-2020モデル


 

 

4位【2019-2020 011Artistic ゼロワンワンアーティスティック XFLY SPIN エックスフライ スピン】

グラトリの先端を走る011の新テクノロジーがふんだんに盛り込まれたグラトリにおいて最先端の板。試乗会での評判も非常によく011の新しい看板となり得る期待の新入りだ。

フライの名の通り、とにかく軽い。いままでの011の歴史においてもここまで大幅な軽量化は初めてだ。ウッドフォームの片面にカーボンをラップし、軽量化と反発を両立させた新テクノロジーを搭載。

板自体はソフトフレックスであるが、PE FIBERと呼ばれる反発向上の新素材が使われていることでさらにしっかりした反発を感じることができ、且つX状に配置されているため011 特有のソフトなトーションは維持されている。

ここまでの時点でかなりグラトリに有利な機能が盛りだくさんだが、さらにVロッカー系のダブルキャンバー形状により、板を曲げる動作がしやすく、且つエッジの引っ掛かりも低減されている。

かなりおすすめであることはわかっていただけたと思うが、やはり一番は程よいレスポンスと軽量化により、ギアが一段上がったような感覚を味わえる数少ない板の一つであるということだ。

■2019-2020モデル

 

 

5位【2019-2020 FNTC  エフエヌティーシー  TNT  ティーエヌティー】

レイトプロジェクトの瀧澤憲一、山本純士らグラトリのプロライダーたちが発足したFNTC。旋回性に定評のあったFANATIC、グラトリの板として確固たる人気を博したFTWOのTNT(-2017)。2018年、この2つをグラトリのプロたちの手により新しく生まれ変わらせたのがFNTCのTNTだ。ソフトフレックス且つ最適な反発を持ち、プレスでスタイルの出せるダブルキャンバー形状を取り入れたグラトリ上達に特に力を入れたモデルだ。

値段も手ごろで”コスパ”は最高。価格含めた性能は文句なしのNo1だ。

 

■2019-2020モデル

 

 

6位【2019-2020 Moss モス TOTOBLACK SF トトブラック(ソフトフレックス)】

グラトリの神様、長谷川健太が使用していたTOTOBLACK SF。レイトプロジェクトの動画ではぐにゃんぐにゃん曲げながらソールの”PLAYBLACK”が際立っていたことを記憶している。この板を調べるために”PLAYBLACK”というワードを検索した人も多いのではなかろうか。

ノーマルフレックスとソフトフレックスの2種類があり、”SF”は柔らかめのキャンバーボードである。ソフトフレックスには新開発特殊シートNPFを採用し、ソフトフレックスでありながら高反発と粘りある仕上がりとなっているため540くらいまでは技術があれば十分到達可能だ。

若干レスポンスは遅めでコンボ技や板を曲げてキープする動きの大きい技もやりやすく、幅広いグラトリ技に対応できる。

グラトリの感覚を覚えやすい板なので早く成長したい初級・中級者には特におすすめだ。

 

■2019-2020モデル


 

 

 

●【板選びの重要性】 グラトリにおすすめの板の選び方(初級・中級・上級) 板の硬さ・板の形状

● 【ランキング】グラトリにおすすめのバインディング 2019-2020