【板選びの重要性】 グラトリにおすすめの板の選び方(初級・中級・上級) 板の硬さ・板の形状
グラトリにおすすめの板の選び方を教えて下さい、と言われた時にまず必要な情報は
・今のレベルはどれくらいか
・その板でどのレベルまで目指したいか
である。
初心者がいきなり上級者向けのボードを使っても思うように上達しない。自分の進化とともに、その時々で最適なボードを選んでいくことが上達を加速させる最も重要なポイントである。
以下に実力別(初級・中級・上級)にグラトリにおすすめな板の硬さ・形状を並べたので参考にしてほしい。経過年数はだいたい1シーズン10回程度雪山に行くボーダーをイメージしたものである。
※色分け:オーリー系、プレス系、コンボ系
※ノーリー540ロック、アンディー540ロック:レイトとも言われる。スピン前に空中で体を止める技。
■1年目~2年目
グラトリに必要な板の扱い方を覚えるには間違いなくソフトフレックスがよい。板を曲げて溜まった力をバネに跳ねる動作をしっかり学んでほしい。
またフェイキーといったフリーランの下地もしっかり固めておかなければ次の段階には進めない。フリーランの上達にはエッジが効くキャンバーボードがよいのは言うまでもない。
180での着地はフェイキーとなること、コンボ技ではフェイキーからトライしたほうが有利な場合が多くあることがグラトリに特化したとしてもフリーランが必要な理由だ。
よってフリーランの下地を築きつつグラトリの感覚を養うためにはソフトフレックスのキャンバーボードが初級者にとってグラトリにおすすめな板である。
■3年目~4年目
今まではある程度勢いで習得できる基礎的な技をやってきた。しかしここからは板と体をしっかりコントロールしなければ習得できない技に挑戦しなければならない。
このレベルがクリアできずにリタイアしていくボーダーは数知れない。逆にいえばこのレベルをクリアできればグラトリについて教えたり語ったりしても恥ずかしくはないはずだ。
高度なコンボ技には板の力をキープする体の加重コントロールとバランス感覚が要求されるが、板が硬くなるほど精密な技術が必要とされる。現時点ではやはりソフトフレックスがよい。
また、上級のプレス系の技はどれも雪面ギリギリでボードを回転させるため逆エッジのリスクが非常に高くなる。私自身も雪面の状態によっては未だに逆エッジで吹っ飛ぶこともしばしばだが、一発でこころが折れそうになってしまう・・・。そのリスクを低減し、技を習得するまで手助けしてくれるのがロッカー形状の板たちだ。
よってソフトフレックスのロッカー形状が中級者にとってはグラトリにおすすめな板である。
■5年目~6年目
このレベルは特にあれこれ言うことはなく自己判断で、といいたいところであるが逆に一番悩む時期でもある。540まで到達するのは相当な忍耐が必要だ。
しかしここを乗り越えればグラトリの免許皆伝といってよいだろう。
540まで達するにはいままでのソフトフレックスではもの足りなくなる。この壁にぶつかった時初めてミドルフレックスをおすすめする。
形状はロッカー系がいいだろう。まだまだ逆エッジに悩まされる時期であるためロッカー形状でかつ反発のあるダブルキャンバーがおすすめだ。
よって中級・上級でのグラトリにおすすめの板はミドルフレックスのダブルキャンバー形状である。
合わせて板の長さも少し短めにしたほうがよい。ここからは板選びも実力のうちと思ってしっかり悩んで自分にあった板を探してほしい。
■7年目~
もはや自分より実力が上の猛者にあうことは稀になってきたのではなかろうか。
720を狙うなら反発と回転力がキーであるため、ミドルフレックスのキャンバーで決まりだ。
とはいうもののこのレベルまで達したらコンボ技メインであればダブルキャンバーにするなど、自分のスタイルとも相談して最適な板を選んでほしい。
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