【ランキング】グラトリにおすすめのバインディング 2021-2022
1位【Union ユニオン STRATA ストラータ】
硬さ :★★★★☆
軽さ :★★★★☆
レスポンス:★★★★☆
柔軟性 :★★★★☆
性能、デザインともに不動の地位を築いているのUnionより2020年より新しく投入されたSTRATA。すでに高い人気を得ており、今年も注目のバインディングだ。
グラトリに必要な柔軟性とレスポンスの相反する特性を同時に持たせるという離れ業をやってのけたことが人気の理由だ。
ブッシング(バインディングの裏側)全体をラバー素材で覆う斬新な構造とした。コンタクトプロはブッシングをクッション材で覆い、板の曲げに追従するようにすることで板の動きを邪魔しない、スケボーのような乗り心地を再現しているが、ストラータはクッション材の素材をラバーとすることで曲げや衝撃吸収の機能だけでなく、反発性も持たせ、さらにレスポンスを向上させている。
ディスクはコンタクトプロと同じくミニディスクを採用しており、ラバーの特性を最大限発揮できる設計だ。
ベースプレートやヒールカップは硬めでさらにレスポンスを上げているが、柔軟性のあるハイバックにより足の自由度は奪わない。
レスポンスが非常によくランから高回転系のトリックまで幅広くこなせるFORCEと自由度を最大限に高めたコンタクトプロのいいとこ取りをしたような設計となっている。
幅広いトリックに対応し、パウダーランやパークにも適したどのタイプにもおすすめできる優秀なモデルだ。
■2021-2022モデル
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2位【Union ユニオン Force フォース】
硬さ :★★★★★
軽さ :★★★★☆
レスポンス:★★★★★
柔軟性 :★★☆☆☆
バインディングのトップブランドの1つとして降臨するUnion。その中の半数以上を占めるフラグシップモデルがForceだ。フリーラン、キッカー、ジブ、グラトリと広いユーザーが愛用している、雪山を遊びつくしたいと思っているならまさに最適なバインディングだ。
ミドルフレックスで感触は固め、レスポンスが非常によく板に思い通り力を伝えることができる印象で、ハイバックは柔らかくグラトリメインのスタイルにもおすすめだ。ベースプレート4つの角に採用されたフォーム素材により、板のフレックス、トーションを生かす設計になっている。
今年は上位モデルのストラップが搭載されており、柔軟かつホールド力がUPしており、よりブーツとの一体感が向上している。
また、バインディングのセンタリングが細かく調整できる点も地味ではあるが重要なポイントだ。ちょっとした位置調整を変えただけで技の成功率が大きく変わることを経験したことはあるかと思うが、Forceは細かい調整が可能だ。
Unionを代表するバインディングだけあり全体的に高で汎用性を持たせており、耐久性も高く、どれを買うか迷ったらとりあえずForceを選択しても間違いないだろう。
■2021-2022モデル
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3位【Burton バートン Cartel X カーテルエックス】
硬さ :★★★★★
軽さ :★★★★☆
レスポンス:★★★★★
柔軟性 :★★☆☆☆
数あるBurtonのバインディングの中でグラトリ好きに愛用され続けているモデル。高いレスポンス、板への追従性、クッション性も考慮されているためグラトリはもちろん、キッカーやジブと何にでも対応できる万能なバインディングだ。
今年からカーテルとカーテルX(上位機種)に分裂し、さらに細かい選択ができるようになった。
カーテルXは高級感あるデザインだけでなく、上位機種に適用されていたヒールハンモックなど上位の機能が搭載されている。
カーテル同様、ベースにはガラスファイバーが45%含まれており、フレックスは硬めで高いレポンスを発揮する。Re:Flex™と呼ばれる中央で曲がる構造となっているため板の曲がりに追従でき、板全体のしなりを使うことができる。足裏はオートカントSensoryBED™クッション、B3ジェルが衝撃を吸収する。
さらにカーテルの進化を加速させたカーテルXをぜひ試してほしい。
■2021-2022モデル
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■2021-2022モデル Re:Flex
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硬さ :★★★☆☆
軽さ :★★★★☆
レスポンス:★★★☆☆
柔軟性 :★★★★☆
熱い要望から再登場したDSW。プロライダーからも人気があるモデルだ。ウィング状のハイバックが特徴で、プレス、オーリーに加重だけでなく足の角度によるパワーも板に伝えることができる。XFと比べベースの面積が小さくなっているためレスポンスが抑えられているが、クッションで覆われている他社のモデルと比べるとクイックなレスポンスを得ることができる。
クイックレスポンス且つオールラウンドにも対応できる、おすすめモデルだ。
ただし二か所にBoaのダイヤルがあるブーツにはWing部が接触する可能性があるため要注意だ。
■2021-2022モデル
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5位 【Burton バートン Genesis ジェネシス】
硬さ :★★★★☆
軽さ :★★★★☆
レスポンス:★★★★☆
柔軟性 :★★★☆☆
快適性を追求したBurtonのバインディングの上位モデル。
特徴のハンモックシステムはネットのような樹脂がブーツにフィットする構造になっており、軽量なだけでなく、サスペンションのような役割をする。
グラトリは足を激しく動かすため、ハイバックからのずれを修正するように働くハンモックによりギリギリの領域での粘りを与えてくれる。
基本性能はもちろんのこと疲れにくく、また最先端のテクノロジーを体験するならぜひ取り入れてほしい一品だ。
■2021-2022モデル Re:Flex
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6位【Flux フラックス XF エックスエフ】
硬さ :★★★★★☆
軽さ :★★★★☆
レスポンス:★★★★★☆
柔軟性 :★☆☆☆☆
とにかくレスポンスに特化したモデル。Fluxの次世代バインディングとして2016年にリリースされ、すでにFluxの顔となった。ベースプレートの面積を大きく、且つエッジを利かせることで加えた力をストレートに板に伝えてくれるため、軽く踏んだだけでスッと板が反応する、まさにフワっと浮いたような新しい感覚を得る。
ベースプレートはミドルフレックスであるが足裏、板との接地面にクッション材が使用されていないため衝撃を吸収する機能は若干弱いがブーツのインナーソールをクッション性の高さものに変える等、他の部分で補うことは可能。ハイバックは柔らかくグラトリに適している。
FooTonは雪が付きにくい特殊素材を採用もGood。
バインディングを変えても大して変わらないと思っている方、バインディングに新しさを求める方はぜひ試してほしい。
■FooTon
■2021-2022モデル
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【ランキング】グラトリにおすすめのブーツ 2021-2022
足に合うブーツ探しはグラトリに限らずボードをする上で最も重要だ。ブーツはメーカーによってサイズの表記と実際のサイズが異なるため、必ず履いて確かめてほしい。
また、締めた時の感覚も重要な判断ポイントとなる。
フリーランでも同様ではあるがグラトリをする上では特に下記を確認してもらいたい。
- かかとはしっかり固定されるか。固定された際、痛み等違和感はないか。
- 足の指、甲に痛み、違和感はないか。
- 上下締め分ける構造がよい。紐の場合は下記を満たすこと(柔らかめのものが多いため締め分けがなくても調子のよいものも多い)。
- ひざはしっかり曲がるか。曲がらない場合、上下締め分け可能な構造であれば上側の紐を緩めれば曲がるのであればそれでもよい。
- ホールド感は感じられるか。インナーの厚みがペラペラなものは避けたほうがよい。
1位 【2021-2022 thirtytwo 32 サーティーツー LASHED ラッシュ】
柔らかさ :★★★☆☆
レスポンス:★★★★★
軽さ :★★★★☆
システム :Double BOA /紐の2タイプ
スケートボードをバックボーンに持つthirty two。コアユーザー向けの印象であったが最近どこへ行っても見るようになってきた。
ラッシュはthirtytwo定番のモデルでどんなスタイルにも幅広く対応できる万能モデルで、軽量かつミドルフレックスでありグラトリにも最適だ。
最大のポイントはアウターにある切れ目の存在だ。足の甲とスネの間にパックリ切れ目がある設計のため足が非常に曲げやすい。最近あえてスネ側をゆるく締め自由度を上げる方法が流行っているが、このブーツはそれも必要がないくらいだ。
またホールド感も非常に高い。強力にホールドしてくれ、快適に且つ長時間履いていても疲れない。同フレックスのブーツにバートンのスウォッシュと比べても個人的にはラッシュのほうが疲れにくいと感じた。2021モデルからアウターの生地が分厚くなりかなり改善された。2022モデルはHEEL HOLD KITでくるぶしのホールドを調整できるようになり、さらにホールドとルーズさの調整ができるようになった。
Double BOAタイプと紐タイプがあり、Double BoAのほうが若干硬い。ただ締め付けの調整が簡単であるため上側のBOAを緩く調整すれば大きな差は感じない。簡単に調整できるのもBOAのメリットだ。
グラトリ向けブーツでは先ほど挙げたバートンのスウォッシュ、ディーラックスのIDがあるが、それらと比べると少し柔らかいため、より柔軟に足をコントロールしたいならラッシュがおすすめ。全体的にも高いレベルでまとまっているため、今シーズン最もオススメのできるブーツの一つである。
◾️セッティング
上下の締め分けができるため、締め方によって板はソフトフレックスでもミドルフレックスでもどちらでも合う。ビンディングは好みによって、レスポンスが欲しければ少し固めのCartel(Burton)・Force(Union)、より自由度を高めたければ柔らかめのContact Pro(Union)・DSW(Flux)がおすすめ。
◾️BOA 2021-2022モデル
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◾️紐 2021-2022モデル
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2位【2021-2022 northwave ノースウェーブ EDGE エッジ】
柔らかさ :★★★★☆
レスポンス:★★★★☆
軽さ :★★★★☆
システム :スピードレースシステム/上下独立
スピードレースシステムの代名詞であるnorthwave。EDGEはグラトリに必要な柔らかさとレスポンスを兼ね備えただいぶバランスの良いブーツである。この部分は非常に重要ではあるが、このブーツで特にすごいのが、かかとのホールド感だ。
柔らかさ、レスポンスは好みがあり、締め方によっても多少は調整が可能だ。しかし、かかとのホールド感を出せるブーツはそれほど多くはない。
EDGEはかかとのホールド感を出すために下側のレースを締めると足首周りのタンもいっしょに締まる構造となっている。それによりインナーで足首を固定できるので硬いアウターを締める構造に比べ、抜群のホールド感を出すことが出来る。
2020年モデルからインナーが肉厚に変更されたことで、柔らかく且つしっかり締め上げることができるようになった。
ちょうどよい柔らかさ・レスポンスに加え、最高クラスのかかと周りのフィット感を持ち合わせるまさにグラトリにうってつけのブーツである。
◾️セッティング
上下の締め分けができるため、締め方によって板はソフトフレックスでもミドルフレックスでもどちらでも合う。ビンディングは好みによって、レスポンスが欲しければ少し固めのCartel(Burton)・Force(Union)、より自由度を高めたければ柔らかめのContact Pro(Union)・DSW(Flux)がおすすめ。
■2021-2022モデル
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3位【2020-2021 VANS バンズ Hi-Standard ハイスタンダード】
柔らかさ :★★★★★
レスポンス:★★☆☆☆
軽さ :★★★★☆
システム :紐
ジブではど定番のVANSのハイスタンダード。柔らかく軽いため足の自由度がかなり高い。その割にホールド感はしっかりしていて足回りを大きく動かすプレス系のトリックはかなり調子がよい。
さらに新しい技術であるTounge Lock Downによりインナーでの締め付けに 加え、アウターの紐を締めることでよりかかとが固定される。足がしっかり固定されなければいくら自由度が高くても力がしっかり伝わらないため板をしっかりキープできない。
紐の個性であるソフトフレックスを最大限に活かしつつ、固定・ホールド感といったブーツに必要な性能はしっかり押えている高性能なブーツだ。
◾️セッティング
板はソフトフレックス、ビンディングは自由度の高い柔らかめのContact Pro(Union)やDSW(Flux)がおすすめ。
■2021-2022モデル
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●【板選びの重要性】 グラトリにおすすめの板の選び方(初級・中級・上級) 板の硬さ・板の形状
●【ランキング】グラトリ初級中級者におすすめの板 2019-2020
●【ランキング】グラトリにおすすめのバインディング
【ランキング】グラトリ向け初心者におすすめの板 2020-2021
板の値段は高性能なほど当然高くなる。しかし高い板ほでグラトリがやりやすい、というわけではない。高い板の特徴として滑走性能の高いソールの材質を使用していること、カーボンがふんだんに使用されより軽く硬い、などグラトリのやりやすさにはあまり関係ない部分も多い。
手ごろな価格でグラトリに適した板も数多く存在するためそれらを紹介していきたい。
以下のような基準で選んでいるが、これからボードを始める、もしくはグラトリ思考が強めのライダーには特におすすめできる板なので、迷っているならぜひ試してもらいたい。
- これからグラトリを始めるうえでグラトリのコツが掴みやすく成長を速めてくれる板
- 少なくとも540レベルの技までは対応できる性能をもつ板
1位【2020-2021 FNTC エフエヌティーシー TNT ティーエヌティー】
グラトリ向け板としてとにかく人気の高いFNTCのTNT。レイトプロジェクトの瀧澤憲一が愛用する板で、初心者から上級者まで愛用する性能の高さと、性能と釣り合わない低価格で幅広い層に人気の板だ。とにかく柔らかく、しなりもあるためプレスからオーリーまで幅広いトリックに対応する特に板の曲げ方に慣れていない初心者がコツをつかむのに非常に適した板だ。
特徴は旋回性の高いVロッカー系のダブルキャンバー形状で、ソフトフレックスと相まってかなり板をしならせやすく、キープもしやすい。その上ダブルキャンバーなので足元のキャンバーによる反発と、中央に埋蔵された反発の高いハニカム素材により、反発の必要なトリックにも対応できる。
地形やジブも調子がいいので、これ一本で雪山を十分遊びつくすことが可能だ。グラトリメインなら間違い無くトップクラスにバランスの取れたおすすめの板である。
■おすすめセッティング
ビンディングはソフトフレックスを最大限に活かすことを考えると追従性の高いContact Pro(Union)やDSW(Flux)、レスポンスを速めオーリーの高さを求めるならForce(Union)やCartel(Burton)が定番だ。ブーツは柔らかめのEDGE(northwave)、LASHED(thirtytwo)がおすすめだ。
■2020-2021モデル
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2位【2020-2021 ROME ロームCHEAP TRICK AT チープトリック エーティー】
デザイン性と高い性能で多くのボーダーの心を掴んできたローム。
グラトリのメッカである日本をターゲットにした限定モデルがチープトリックATだ。グラトリと相性の良いダブルキャンバーとソフトフレックス、さらに今年からこの価格帯では異例のシンタードソールによってグラトリシーズンの春先でも高い滑走性を維持することができるセッティングとなっている。
ロームのテクノロジーであるシングルカーボンバレルもしっかり搭載されており板のノーズとテールの中央にカーボンの入った膨らみ(バレル)の機能により、トーションは維持しつつ高い反発を得ることができる。アンディーなどのノーズを使った回転系のトリックに対するレスポンスや弾き感はこのしなりやすさからは想像できない感覚を得ることができる。
グラトリユーザーをターゲットに板を最適化しているので機能に無駄がなく低価格でまとめられていることも非常に評価が高い。
グラトリ用板としてはこれ一本でなんでもできるハイパフォーマンスな板である。TNTと値段、性能も拮抗しているため、あとはデザインやブランドイメージも含め最終判断してほしい。
”チープトリックAT”はダブルキャンバー、”チープトリック”はキャンバーであるため注意していただきたい。
■おすすめセッティング
ビンディングはノーズテールのシングルカーボンバレルを最大限に活用するためレスポンスの高いForce(Union)やCartel(Burton)がおすすめ。ブーツは柔らかめのEDGE(northwave)やLASHED(thirtytwo)がおすすめだ。
■2020-2021モデル
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■2019-2020モデル
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3位【2020-2021 CAPiTA キャピタ THUNDER STICT サンダースティック Japan LIMITED】
今やスノーボード界の注目を集め続けるCAPiTA。日本のプロボーダーも多く所属している。
サンダースティックはグラトリ大国日本に向けた限定モデルで、グラトリに特化した性能となっている。キャピタの中ではもっとも柔らかくプレス等の低速トリックで特に力を発揮する。
形状はハイブリッドキャンバーで、小さめのキャンバーと有効エッジ手前から4cm部分をゼロキャンバーにすることで、オーリーの際のバランスを安定させたり、スピン時の引っ掛かりを低減する効果を持たせつつ、ロッカーほど反発を犠牲にしない性能に落とし込んでいる。
キャピタの中でのフレックスはTHUNDER STICT⇒OUTERSPACE LIVING⇒DOAの順で硬くなっていく。
板を曲げる感覚をつかむのに非常に適した板であるため、これからグラトリを始めるなら特におすすめだ。グラトリメインで柔らかいボード好きにもおすすめだが、反発を求めるならその上のグレードも視野に入れたい。
■おすすめセッティング
ビンディングはハイブリッドキャンバーの滑走性も活かせるようレスポンスの高いForce(Union)やCartel(Burton)がおすすめ。ブーツはグラトリの動きに追従するよう柔らかめのEDGE(northwave)やLASHED(thirtytwo)がおすすめだ。
■2020-2021モデル
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■2019-2020モデル
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4位【2020-2021 RIDE ライド KINK キンク】
ジブ好きには人気のKINKだが、柔らかく且つ反発もそれなりにあるためグラトリの板として十分高い性能を発揮する。中央のキャンバーを小さくし、ノーズ・テールにロッカーを設けたことでひっかりが少なく、バター系のトリックの際に引っ掛かりを低減してくれる。プレス系の技もやりやすく、スライドやスピンにスムーズにもっていける。
スライムウォールと呼ばれるサイドウォールは耐久性が高く、扱いもそれほど気を付ける必要もない。グラトリ初心者の初めての1本にしては十分すぎる性能がある。ノーリー540まではこの板で十分できるはず。長く使いたい、使い倒したいならぜひおすすめ。
■おすすめセッティング
ビンディングはソフトフレックスを活かせる追従性の高いContact Pro(Union)やDS(Flux)がおすすめ。ブーツは柔らかめのEDGE(northwave)などがおすすめだ。
■2020-2021モデル
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■2019-2020モデル
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5位【2020-2021 ROME ローム ARTIFACT アーティファクト】
ARTIFACTはROMEの板の中で最も柔らかく、グラトリに特化した板の一つだ。オーリーやプレスの感覚をつかむには非常に適している。
特にプレスのしやすいロッカー形状であり、ベストなフレックスと相まってプレスのスタイルが非常に出しやすい。プレスができたことに満足せず、スタイルまでこだわるならこの板がおすすめだ。プレスにおいては頭一つ抜け出せること間違いなしだ。
540以上の高回転を狙うレベルまでくると少し物足りなさを感じるかもしれないが、広く技を覚えていく段階であれば非常にお勧めできる板である。
■おすすめセッティング
ビンディングはソフトフレックスならContact Pro(Union)やDSW(Flux)、滑りやオーリー系に寄せるならレスポンスの高いForce(Union)やCartel(Burton)がおすすめ。対応力の高いボードであるためデザイン含め、ある程度好みで決めてよいだろう。ブーツは柔らかめのEDGE(northwave)などがおすすめだ。
■2020-2021モデル
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■2019-2020モデル
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6位【2020-2021BURTON バートン PROCESS FV プロセス フライングブイ】
No1ブランドのバートン。
プロセスはその中でもソフトフレックスで扱いやすく、且つ値段もお手頃のためおススメだ。スロープスタイル銅のマーク・マクモリスも使用することから板の性能は申し分ない。
形状はピュアホップキャンバーとフライングVの2種類。ピュアポップキャンバーは反発があり高いオーリーが可能で高回転系の技に適しておりフライングVはロッカー形状を活かしたプレスやつなぎ系の技に適している。バートン独自のフライングVロッカーはグラトリとの相性は非常によい。これからグラトリを始める、もしくは広い技にトライするなら特におすすめだ。
ただし、バートン独自のThe ChannelによりビンディングはバートンのESTを使用する必要があることは注意が必要(アダプターで無理やり他のビンディングを使うことは可能)だ。
■おすすめセッティング
Burton特有のThe channelシステムのためビンディングは理想を言えばBurtonのESTが良い。ただ他社のものとも互換性があるためそこまでこだわらなくてもよいとは思う。おすすめはレスポンスの高いもので、cartel、malavita、genesisあたりだ。ブーツはソフトからミドルフレックスのものがよい。
■2020-2021モデル
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■2019-2020モデル
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●【板選びの重要性】 グラトリにおすすめの板の選び方(初級・中級・上級) 板の硬さ・板の形状
●【ランキング】グラトリにおすすめのバインディング 2019-2020
【ランキング】グラトリにおすすめのブーツ 2020-2021
足に合うブーツ探しはグラトリに限らずボードをする上で最も重要だ。ブーツはメーカーによってサイズの表記と実際のサイズが異なるため、必ず履いて確かめてほしい。
また、締めた時の感覚も重要な判断ポイントとなる。
フリーランでも同様ではあるがグラトリをする上では特に下記を確認してもらいたい。
- かかとはしっかり固定されるか。固定された際、痛み等違和感はないか。
- 足の指、甲に痛み、違和感はないか。
- 上下締め分ける構造がよい。紐の場合は下記を満たすこと(柔らかめのものが多いため締め分けがなくても調子のよいものも多い)。
- ひざはしっかり曲がるか。曲がらない場合、上下締め分け可能な構造であれば上側の紐を緩めれば曲がるのであればそれでもよい。
- ホールド感は感じられるか。インナーの厚みがペラペラなものは避けたほうがよい。
1位 【2020-2021 thirtytwo 32 サーティーツー LASHED ラッシュド】
柔らかさ :★★★☆☆
レスポンス:★★★★★
軽さ :★★★★☆
システム :Double BOA /紐の2タイプ
スケートボードをバックボーンに持つthirty two。コアユーザー向けの印象であったが最近どこへ行っても見るようになってきた。
ラッシュはthirtytwo定番の幅広く対応できる万能モデルだ。ミドルフレックスだが使ってみるとグラトリにもかなり調子がいい。
その理由の最大のポイントはアウターにある切れ目の存在だ。足の甲とスネの間にパックリ切れ目がある設計のため足が非常に曲げやすい。最近あえてスネ側をゆるく締め自由度を上げる方法が流行っているが、このブーツはそれも必要がないくらいだ。
またホールド感も非常に高い。例えば同フレックスのブーツにバートンのスウォッシュがあるが、甲高の私には締めると非常に窮屈で甲高の人にはおすすめできない。ラッシュは快適に且つ強力にホールドしてくれるため、長時間履いていても疲れない。2021モデルはアウターの生地が分厚くなったことでホールド感が高くかつ足への当たりもソフトになった。
Double BOAタイプと紐タイプがあるがどちらも調子はよい。Double BoAのほうが若干硬い。ただ締め付けの調整が簡単であるため上側のBOAを緩く調整すれば大きな差は感じない。簡単に調整できるのもBOAのメリットだ。
グラトリ向けブーツでは先ほど挙げたバートンのスウォッシュ、ディーラックスのIDがあるが、それらと比べると柔らかいため、より柔軟に足をコントロールしたいならラッシュがおすすめ。全体的にも高いレベルでまとまっているため、今シーズン最もオススメのできるブーツの一つである。
◾️セッティング
上下の締め分けができるため、締め方によって板はソフトフレックスでもミドルフレックスでもどちらでも合う。ビンディングは好みによって、レスポンスが欲しければ少し固めのCartel(Burton)・Force(Union)、より自由度を高めたければ柔らかめのContact Pro(Union)・DSW(Flux)がおすすめ。
◾️BOA 2020-2021モデル
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◾️紐 2020-2021モデル
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2位【2020-2021 northwave ノースウェーブ EDGE エッジ】
柔らかさ :★★★★☆
レスポンス:★★★★☆
軽さ :★★★★☆
システム :スピードレースシステム/上下独立
スピードレースシステムの代名詞であるnorthwave。EDGEはグラトリに必要な柔らかさとレスポンスを兼ね備えただいぶバランスの良いブーツである。この部分は非常に重要ではあるが、このブーツで特にすごいのが、かかとのホールド感だ。
柔らかさ、レスポンスは好みがあり、締め方によっても多少は調整が可能だ。しかし、かかとのホールド感を出せるブーツはそれほど多くはない。
EDGEはかかとのホールド感を出すために下側のレースを締めると足首周りのタンもいっしょに締まる構造となっている。それによりインナーで足首を固定できるので硬いアウターを締める構造に比べ、抜群のホールド感を出すことが出来る。
2020年モデルからインナーが肉厚に変更されたことで、柔らかく且つしっかり締め上げることができるようになった。
ちょうどよい柔らかさ・レスポンスに加え、最高クラスのかかと周りのフィット感を持ち合わせるまさにグラトリにうってつけのブーツである。
◾️セッティング
上下の締め分けができるため、締め方によって板はソフトフレックスでもミドルフレックスでもどちらでも合う。ビンディングは好みによって、レスポンスが欲しければ少し固めのCartel(Burton)・Force(Union)、より自由度を高めたければ柔らかめのContact Pro(Union)・DSW(Flux)がおすすめ。
■2020-2021モデル
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3位【2020-2021 VANS バンズ Hi-Standard ハイスタンダード】
柔らかさ :★★★★★
レスポンス:★★☆☆☆
軽さ :★★★★☆
システム :紐
柔らかく軽い。ジブではど定番のVANSのハイスタンダード。とにかく柔らかく、足の自由度がかなり高い。その割にホールド感はしっかりしていて足回りを大きく動かすプレス系のトリックはかなり調子がよい。
さらに新しい技術であるTounge Lock Downによりインナーでの締め付けに加え、アウターの紐を締めることでよりかかとが固定される。足がしっかり固定されなければいくら自由度が高くても力がしっかり伝わらないため板をしっかりキープできない。
紐の個性であるソフトフレックスを最大限に活かしつつ、固定・ホールド感といったブーツに必要な性能はしっかり押えている高性能なブーツだ。
◾️セッティング
板はソフトフレックス、ビンディングは自由度の高い柔らかめのContact Pro(Union)やDSW(Flux)がおすすめ。
■2020-2021モデル
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●【板選びの重要性】 グラトリにおすすめの板の選び方(初級・中級・上級) 板の硬さ・板の形状
●【ランキング】グラトリ初級中級者におすすめの板 2019-2020
●【ランキング】グラトリにおすすめのバインディング
グラトリにおすすめの板 【2019-2020 CAPiTA キャピタ DOA ディーオーエー】
グラトリ ★★★★☆
パーク ★★★★★
フリーラン ★★★★☆
パークライダーでは知る人ぞ知るDOA。CAPiTAの中で最も人気のあるグローバルモデルだ。特にパークでは多くのライダーに非常に好まれている。
形状はハイブリッドキャンバーで、中央部はキャンバー、ゼロキャンバー、ノーズとテールがリバースキャンバー(ロッカー)となり、そこから反り上がりがフラットになっている(ややこしいので下の絵を参照!)。このこだわりの形状は当然グラトリにも多大な恩恵がある。まずキャンバー、反発力を最も活かせる形状だ。そのあとのゼロキャンバー、エッジの引っ掛かりを低減してくれる。さらにロッカー、グラトリには関係ないけど、パウダーの浮力がアップ。最後のフラットな反り上がり、通常より急激に上がることで有効エッジを長くし、スウィングウェイトを下げることができる(有効エッジが長いので少し短めでよい)。
説明が長くなったが、反発が高くスウィングウェイトが小さいので高回転系の技がやりやすく、バター系の引っ掛かりも小さいのだ。すると
板の硬さとしては、DOA>OUTERSPACE LIVING>THUNDER STICTの順で硬くなり、DOAは板を曲げられない初心者や、プレス系の技が好みなライダーには少し硬いかもしれない。
ただ、CAPiTAを代表する板だけあって、多くの機能が詰め込まれ、非常に優秀な板に仕上がっているためオールラウンドに雪山を楽しみ、より高いレベルを目指すライダーにはおすすめの一本だ。
■2019-2020モデル
●【板選びの重要性】 グラトリにおすすめの板の選び方(初級・中級・上級) 板の硬さ・板の形状
●【ランキング】グラトリ初級中級者におすすめの板 2019-2020
●【ランキング】グラトリにおすすめのバインディング
グラトリにおすすめの板 【2019-2020 DEATH LABEL デスレーベル BLACK FLAG DW ブラックフラッグディーダブリュー】
グラトリ ★★★★☆
パーク ★★★☆☆
フリーラン ★★★☆☆
創業から10年間、独特のデザインとテクノロジーで人気を集め続けているデスレーベル。
ブラックフラッグDWは最もソフトフレックス、且つダブルキャンバー、さらにツインモデルとグラトリ特化モデルとなっている。Vロッカーベースのダブルキャンバーのため旋回性も高い。素材に竹を使っており独特のテクノロジーを感じさせるが、乗ってみると柔らかく、且つ反発もそれなりに感じることができる、全体的にまとまった板である(竹の感じはよくわからないが・・・)。
デザインもポップで取っつきやすくデスレーベルらしい板となっている。性能は他のグラトリボードに引けはとらないためデザイン含め気に入ったならぜひ手に取ってもらいたい。
●【板選びの重要性】 グラトリにおすすめの板の選び方(初級・中級・上級) 板の硬さ・板の形状
●【ランキング】グラトリ初級中級者におすすめの板 2019-2020
●【ランキング】グラトリにおすすめのバインディング
グラトリにおすすめの板 【2019-2020 ROME ロームCHEAP TRICK AT チープトリック エーティー】
グラトリ ★★★★☆
パーク ★★★☆☆
フリーラン ★★★☆☆
デザイン性と高い性能で多くのボーダーの心を掴んできたローム。
グラトリのメッカである日本をターゲットにした限定モデルがチープトリックだ。グラトリと相性の良いダブルキャンバーとソフトフレックス、さらに今年からこの価格帯では異例のシンタードソールによってグラトリシーズンの春先でも高い滑走性を維持することができるセッティングとなっている。
ロームのテクノロジーであるシングルカーボンバレルもしっかり搭載されており板のノーズとテールの中央にカーボンの入った膨らみ(バレル)の機能により、トーションは維持しつつ高い反発を得ることができる。アンディーなどのノーズを使った回転系のトリックに対するレスポンスや弾き感はこのしなりやすさからは想像できない感覚を得ることができる。
グラトリユーザーをターゲットに板を最適化しているので機能に無駄がなく低価格でまとめられていることも非常に評価が高い。
グラトリ用板としてはこれ一本でなんでもできるハイパフォーマンスな板である。
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●【板選びの重要性】 グラトリにおすすめの板の選び方(初級・中級・上級) 板の硬さ・板の形状
●【ランキング】グラトリ初級中級者におすすめの板 2019-2020
●【ランキング】グラトリにおすすめのバインディング
グラトリにおすすめのボード【2019-2020 CAPiTA キャピタ THUNDER STICT サンダースティック】
グラトリ ★★★★☆
パーク ★★★★☆
フリーラン ★★☆☆☆
今やスノーボード界の注目を集め続けるCAPiTA。日本のプロボーダーも多く所属している。
サンダースティックはグラトリ大国日本に向けた限定モデルで、グラトリに特化した性能となっている。キャピタの中ではもっとも柔らかくプレス等の低速トリックで特に力を発揮する。
形状はハイブリッドキャンバーで、小さめのキャンバーと有効エッジ手前から4cm部分をゼロキャンバーにすることで、オーリーの際のバランスを安定させたり、スピン時の引っ掛かりを低減する効果を持たせつつ、ロッカーほど反発を犠牲にしない性能に落とし込んでいる。
キャピタの中でのフレックスはTHUNDER STICT⇒OUTERSPACE LIVING⇒DOAの順で硬くなっていく。
板を曲げる感覚をつかむのに非常に適した板であるため、これからグラトリを始めるなら特におすすめだ。グラトリメインで柔らかいボード好きにもおすすめだが、反発を求めるならその上のグレードも視野に入れたい。
●【板選びの重要性】 グラトリにおすすめの板の選び方(初級・中級・上級) 板の硬さ・板の形状
●【ランキング】グラトリ初級中級者におすすめの板 2019-2020
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グラトリにおすすめのブーツ 【2019-2020 thirtytwo 32 サーティーツー LASHED ラッシュ】
柔らかさ :★★★★☆
レスポンス:★★★★☆
軽さ :★★★★☆
システム :Double BOA /紐の2タイプ
スケートボードをバックボーンに持つthirty two。コアユーザー向けの印象であったが最近どこへ行っても見るようになってきた。
ラッシュはthirtytwo定番の幅広く対応できる万能モデルだ。ミドルフレックスだが使ってみるとグラトリにもかなり調子がいい。
その理由の最大のポイントはアウターにある切れ目の存在だ。足の甲とスネの間にパックリ切れ目がある設計のため足が非常に曲げやすい。最近あえてスネ側をゆるく締め自由度を上げる方法が流行っているが、このブーツはそれも必要がないくらいだ。
またホールド感も非常に高い。例えば同フレックスのブーツにバートンのスウォッシュがあるが、甲高の私には締めると非常に窮屈で甲高の人にはおすすめできない。ラッシュは快適に且つ強力にホールドしてくれるため、長時間履いていても疲れない。
Double BOAタイプと紐タイプがあるがどちらも調子はよい。Double BoAのほうが締め付けが強くできる、締めるのが楽というメリットがあるが大きくは変わらない。
グラトリ向けブーツでは先ほど挙げたバートンのスウォッシュ、ディーラックスのIDがあるが、それらと比べると柔らかいため、より柔軟に足をコントロールしたいならラッシュがおすすめ。全体的にも高いレベルでまとまっているため、今シーズン最もオススメのできるブーツの一つである。
◾️BOA
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◾️紐
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グラトリにおすすめのブーツ 【2019-2020 VANS バンズ Hi-Standard ハイスタンダード】
柔らかさ :★★★★★
レスポンス:★★☆☆☆
軽さ :★★★★☆
システム :紐
柔らかく軽い。ジブではど定番のVANSのハイスタンダード。とにかく柔らかく、足の自由度がかなり高い。その割にホールド感はしっかりしていて足回りを大きく動かすプレス系のトリックはかなり調子がよい。
さらに新しい技術であるTounge Lock Downによりインナーでの締め付けに加え、アウターの紐を締めることでよりかかとが固定される。足がしっかり固定されなければいくら自由度が高くても力がしっかり伝わらないため板をしっかりキープできない。
紐の個性であるソフトフレックスを最大限に活かしつつ、固定・ホールド感といったブーツに必要な性能はしっかり押えている高性能なブーツだ。
◾️セッティング
板はソフトフレックス、ビンディングは自由度の高い柔らかめのContact Pro(Union)やDSW(Flux)がおすすめ。
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